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【民族弾圧】日本での発行・出版で「文化の維持保存」ができないだろうか、というおぼろげな考え。

水谷尚子氏が(明治大学准教授、中国現代史研究者)執筆した、 ニュースウィーク誌「ウイグル民族の文化が地上から消される(Cultural Genocide in Xinjiang)」 という記事が注目を集めている。 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/10/post-13084.php 日本人が、ウイグル族知識人の弾圧に直接行動を起こすことはできない。 日本でやいやい言ったところで、「内政干渉」の一言で弾かれるだけだ。 中国には56の民族がいて…というのは建前だが、お題目にすぎない。 ならば、ウイグル文化の保持について、 日本のポップス聴きとしてでできることはないか。 その一つとして考えられるのは 「出版物等を日本で発行すること」 だ。 日本で出版物等を発行・納入すれば、国立国会図書館法に基づき、保存される。 紙媒体だけではなくCDのような媒体も対象だ。 発行のための費用はクラウドファウンディング等の手法が可能ではないか。 そうすることで、 文化復興の動きがあったときに手助けとなる。 文化的抹殺を防ぐ次善策でしかないのは理解している。 そういう事態にならないことが最善であるのも理解している。 ただ、時代はそれをそうならない方向に進もうとしているのも事実だ。 民族の文化の保存を、自国ではなく他国で行う。 奇策ではあるかもしれないが、 歴史を辿れば、日本文化は中華文化のタイムカプセル的な機能を果たした面もある。 この手法はそれを現代版に焼き直したものだ。 ウイグルの音楽文化を保存する。 現地でポップスをやっている若者はいないだろうか。 ふと、そんなことを考えている。

【中国】中国共産党も、数十年後に使える政治的アイドルアイコンの戦略とか、大真面目に検討しているんだろうな。

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中華人民共和国建国70周年。 盛大な建国記念祝賀イベントが開催され、祝賀ムードを盛り上げた。ポップスの関連でいえば、王菲が映画『我和我的祖国』の主題歌を担当し、ミュージックビデオを先日公開したことが話題になっている。 論点は2つ。 中国共産党のプロパガンダ映画の主題歌を王菲が歌ったということ。 建国70周年のタイミングで、中国共産党は(近年代表曲のない)王菲を看板にしたこと。 王菲が政治的アイコンになる時代なんだなあという感慨もある。 ただ、今なぜ王菲?という気持ちもある。 春晩に常連で出てくる歌手というあたりが基準なのかもしれない。 中国大陸で「たたき上げ」で出てくる歌手・アイドルが 国民的に支持されるアイコンになるためには 王菲が歩んできた20-30年くらいの時間がかかるということか。 例えば、SNH48がもしそれを目指すとして… 仮に20歳のメンバーが30年後…50歳…美魔女??? 中国共産党もそういう戦略を大真面目にやってるんだろうな。

【台風】また学長小西が台風に巻き込まれ、15時間の大幅遅延に巻き込まれた件について。

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帰国する段階になり、台風18号が近づいているのが気になる。 今回の滞在はずっと雨、風。 ニュースは上陸の可能性を示している。 ふとスマホを見る。 Googleカレンダーが、リスケジュール分の日程変更を示している。 桃園空港のwebも。 航空会社のメールでリスケジュール翌日03:40が告げられたのはその後だった。 元々は桃園発15:55なので半日延びる。 相手が台風では仕方ない。 そんなこともあろうかと(真田技師長の口調で)、 クレジットカードに自動付帯している海外旅行傷害保険の「出発遅延、欠航、搭乗不能費用」を使うことにする。 私が持っているのは、1回の事故において3万円を上限とする宿泊費、食事代、交通費、国際電話代、キャンセル料を補償するというもの。普段はドミトリー宿泊の貧乏週末旅人も、空港アクセスのよい駅超近の高級ホテルに泊まり、待機することができる。アフィリエイト云々は関係なく、そういう補償が組まれているクレジットカードの保持、若しくは海外旅行保険の加入をお勧めする。台風銀座の台湾・香港・シンガポール等を往復する我々のような者にとっては必須と言っても過言ではない。 宿泊したのは、台北駅から地下道で直結している高級ホテル。 宿泊だけではなく、外に出られないので(出ても臨時休業だらけなので)食事も。 ああ、ありがたい。 情報収集するテレビもWifiもある。 眠気を覚ます珈琲もある。 普段の8倍もかかる宿泊費がかかってしまうけど。 再びメール。 リスケジュールで出発が翌日05:40になった。 関空に戻るのは09:30になる。 安全を期して、23:37の桃園MRTで空港に向かうか? 混雑やリスケジュールを期して、深夜の空港バスで向かうか? 僕が選んだのは後者だが、今回はこれが正解だったようだ。 桃園空港、桃園MRT、国光客運のwebを随時チェックしていたのが功を奏した。 この時、国光客運1819路線は40-60分間隔で動いていた。 バス乗り場では、空のまま空港に向かうバスが発車直前だった。 他には客はいない。 職員が運転手に声をかけてくれ、貸切出発できることになった。 三重、重陽からも乗ってこない。 時速40km制限の一般道を淡々と走る。 異世界のような違和感を感じながら走り続ける。...

【Dick Lee】「Mad Chinaman」30周年コンサートで語った2つのキーワード。

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 Dick LeeがMCで何度も繰り返していた「identity」「Japan」のキーワード。  これは彼が歩んできた音楽人生を語る上で必須のものだった。  2019年9月15日、シンガポール。  Esplanade Concert Hallで開催された「Mad Chinaman 30周年記念コンサート(Dick Lee's The Mad Chinaman 30th Anniversary Concert)」は、Dick Lee本人が冒頭で「満員だね!!」と喜んでいたように、多くの聴衆で埋め尽くされていた。  Esplanade Concert Hallは屋内管弦楽仕様をベースに作られている構造なのだが、それを生かすかのように、Dick LeeはBraddell Heights Symphony Orchestra、そしてコーラス隊とともに、これまでの代表曲をオーケストラアレンジを施して演奏し続けた。  その中でも象徴的だったのが「Rasa Sayang」。  シンガポールの曲ではない。  元々はインドネシア民謡だ。  アルバム『Mad Chinaman』の1曲目で、Singlishのラップが政府の怒りを買い放送禁止になった(後に解禁)いわくつき(!)の曲である。歌いながら会場を煽り、観客に拳を上げさせるパフォーマンスは、彼の中にある、明るくも強い闘争心に近いものを感じる。リリース当時、建国からまだ間もなく、確立していなかったシンガポールのアイデンティティを音楽によって固めることになったこの曲は、同時に彼自身のアイデンティティ…自分は、そして我々は何者なのかという自問自答の曲だった。   一つ目のキーワード「identity」 は、この「Rasa Sayang」だけではなく、インド系の曲「Mustafa」等のMCでも繰り返し口にした言葉だった。プラナカン、中華、インド…シンガポールの多層的な曲をアルバム『Mad Chinaman』以外のところからも続々と紡いでいく。その音楽表現を支えるのが、シンガポールの次世代を担うゲスト達…女優・ラジオDJのシンガポール華人・ Denise Tan と、インド系の父・中華系の母を持つ歌手・女優の Jacintha Abisheganaden (元嫁)だ。  コンサートの第1章が終わり、D...

【周杰倫】ジェイ・チョウ、日本での活動がいよいよ本格化?

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 周杰倫が、日本のアミューズ系事務所・A-Sketchと契約しました。  同社で日本のマネージメント契約をしている五月天の阿信とコラボするというサプライズも。  こうして日本での活動…日本公演や日本盤リリース、日本語曲制作とか…も視野に入ってくるので期待を高めている方も多いんじゃないでしょうか。ただし!!時にはファンとして (そおじゃねーんだよぉぉぉおおおお!!) っていうことも出てくるのかな、と。  邦題「恋するホニャララ」とか、僕なら激怒Tweetする。きっと。  ※特定の歌手・グループを念頭に置いたものではありません( ゜Д゜)  「說好不哭」のMVに出演した三吉彩花が中華圏でクローズアップされたり。  いかにもジェイ・チョウ節な曲調にジーンときたり。  日本のC-pop界隈が更に賑やかになりそうです。 (あ、でも個人的には、晨悠CHENYOのカバーがいいんだよなあ…。)

【台湾新幹線、2人で1枚無料】観光局が指定する旅行会社…例えばKKdayの場合、こちらから申し込めます。【ぼっちの人には別メニューをどうぞ。】

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2019年9月17日の中央社フォーカス台湾の記事。 訪台外国人客対象 台湾新幹線、中南部行き乗車券を2人一緒で1人無料に http://japan.cna.com.tw/news/atra/201909170003.aspx つまり、台湾政府が外国人観光客を中南部に誘致すべく、台湾新幹線を2人で同時使用すれば1名分無料にするキャンペーンを始めたとのこと。 予約期間は2019年9月16日~翌年1月20日まで。 この 優待を受けるには、観光局が指定する旅行会社のウェブサイトでの事前申込みが必要とのことで…KKday、KLOOK、雄獅旅遊の3社。 で、KKdayを調べてみると。 ありました。 【台北駅発】台湾新幹線 割引切符(台湾高速鉄道)2枚購入で1枚分無料:外国人限定 https://www.kkday.com/ja/product/20467?cid=8862

【シンガポール建国記念日】Dick Leeその人が歌わなかったとしても。

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毎年、この時期になるとワクワクするんです。 シンガポール贔屓の僕にとって大事な、シンガポール建国記念日。 建国記念日には式典が行われ、その年ごとのテーマソングが歌われるんですが、今年は以前NDPテーマソングとなっていた「Our Singapore」が再度歌われることに。この曲と、同様にテーマソングとなったことのある曲「Home」のメドレーが式典では歌われました。いずれもDick Leeの曲です。ですが、2019年版「Our Singapore」MVで姿のあるDick Leeですが、式典では前面に出てくるわけではありません。 いないのです。 ですが。 シングリッシュ(シンガポール訛りの英語)だと卑下されていたシンガポールの青年が創る曲が、時代を経てあたかも国歌のように愛され歌われ、式典では様々な民族の歌手やラッパーや、若い青少年が歌う。Dick Leeその人が歌わなかったとしても、この曲達は歌い継がれ旗を振られてていくんだということを知ると、涙が止まりません。 いい式典でした。 以下の動画で、ぜひご覧ください。 (ああ、いつかは紅白の旗をこの会場で振ってみたい…。) National Day songs medley at NDP 2019 NDP 2019 theme song: Our Singapore ※こちらはMV。シンガポールのミュージシャン総動員状態です。僕が個人的に大好きなアカペラグループ・MICapellaのメンバーの姿も。